NeocloudとTogether AIとは
Together AIは、オープンソースの大規模言語モデル(LLM)をホスティング・実行するためのクラウドプラットフォーム、いわゆる「AIネオクラウド」を提供する企業です。TechCrunchの報道によると、同社は2026年7月、8億ドル(約1,200億円)の新たな資金調達を実施し、企業評価額が83億ドルに跳ね上がったと発表しました。
前回の資金調達は2025年初頭で、当時の評価額は33億ドルでしたから、わずか半年足らずで2.5倍以上の評価額上昇となります。この急速な成長は、生成AI産業における投資の集中と、オープンソースモデルへの企業需要の高まりを反映しているとみられます。
オープンソースAIへのシフトが背景
Together AIが急速に評価を高めている背景には、ChatGPTやClaudeといった特定企業のクローズドなAIモデルに依存するリスクを、企業が認識し始めたことがあります。オープンソースのLLMであれば、自社のインフラ上で運用でき、ベンダーロックインを避けることが可能です。Together AIは、こうしたニーズに応えるため、LLaMA、Mistralなど複数のオープンソースモデルをホストし、APIやウェブインターフェース経由でアクセスできるプラットフォームを提供していると報じられています。
特に大企業やスタートアップが、カスタマイズ可能で透明性の高いAIモデルを求める傾向が強まっています。この市場機会を捉えたことが、投資家からの高い評価につながった要因の一つと考えられます。
日本の企業にとっての意義
日本の企業にとっても、オープンソースAIプラットフォームの存在は無視できません。以下の点で関連性があると考えられます。
- 生成AI導入時の経費削減:大規模モデルをゼロから学習させるコストを削減でき、スタートアップや中堅企業でもAI活用の敷居が下がる
- データ主権の確保:オープンソースモデルなら、企業データを特定の外資系企業に預けることなく、独自にAIシステムを構築できる
- 日本語対応の可能性:オープンソースコミュニティでは多言語化が進んでいる傾向があり、日本語処理への対応期待も高い
確認すべき点と展開の注視
一方で、日本のユーザーが実際にこのサービスを検討する際には、いくつか確認が必要です。ソースからは、日本語サポート、日本国内でのホスティング有無、料金体系といった詳細が明記されていません。公式ウェブサイトでの確認が必須となります。
また、NeocloudとTogether AIの関係性についても、ソースからは完全には明確ではありません。Together AIの親企業または前身企業の可能性もあるため、企業構造を正確に把握した上で、導入検討を進めることが望ましいと言えます。今後、同社がどの程度のマーケットシェアを獲得し、日本市場にどう展開するかは、オープンソースAI市場全体の動向を占う上でも注目の的となるでしょう。
参照元:Neocloud Together AI raises $800M, leaps to $8.3B valuation - TechCrunch
